「波瀾万丈」は、変化が激しく、劇的なさまを表す四字熟語です。
「波瀾」は、小さな波と大きな波が次々と押し寄せる様子を表し、「万丈」は非常に高いという意味です。
具体的には、人生の浮き沈みや、物事の変化の激しい様子などに用いられます。
以下、「波瀾万丈」の使い方の例です。
- 小説家 X の人生は波瀾万丈だった。
- 起業当初は苦労の連続だったが、今では波瀾万丈な日々を送っている。
- この映画は、波瀾万丈なストーリー展開で観客を飽きさせない。
「波瀾万丈」は、中国の故事から生まれた言葉とされています。
中国の戦国時代の魏の政治家、蘇秦は、貧しい家に生まれましたが、弁舌の才能で王侯貴族に仕え、栄華を極めました。しかし、その後、各地を転々とし、最後は暗殺されてしまうという、波瀾万丈な人生を送りました。
蘇秦の生涯を題材にした故事から、「波瀾万丈」という言葉が生まれたと言われています。
「波瀾万丈」は、漢字表記の他に、「波乱万丈」と表記されることもあります。
「波乱」は、「波瀾」と同じ意味ですが、常用漢字ではないため、「波瀾」の方が一般的です。
ただし、「波乱」の方が、より変化の激しい様子を強調するニュアンスがあります。
「波瀾万丈」は、ドラマや小説などの題名にもよく用いられる言葉です。
波瀾万丈な人生を送った主人公の物語を連想させる、インパクトのある言葉と言えます。