「命の洗濯」は、平生の苦労から解放されて、寿命がのびるほど思う存分に楽しむこと。寿命がのびるほどの保養。命の土用干し。という意味の慣用句です。
語源
「命の洗濯」の語源は諸説ありますが、江戸時代の遊郭における言葉が由来とされています。
当時、遊郭は男性にとって現実逃避の場であり、日々の苦労を忘れて思いっきり羽目を外せる場所でした。そこで遊んだことを「命を洗濯する」と表現するようになったと考えられています。
意味
「命の洗濯」には、以下の2つの意味合いがあります。
- 平生の苦労から解放されること
- 寿命が延びるほどの保養をすること
1つ目の意味合いは、遊郭での遊びに由来するものです。遊郭では、日々のストレスや悩みを忘れ、思いっきり楽しむことができます。そうすることで、心身ともにリフレッシュし、活力を得ることができます。
2つ目の意味合いは、保養に由来するものです。保養とは、病気療養のための休養や静養を指しますが、「命の洗濯」の場合は、単に体を休めるだけでなく、心身ともにリフレッシュすることを指します。
使い方
「命の洗濯」は、人に対して使うことが多いです。
例文
- 例文1のように、旅行などの具体例を挙げて使うことができます。
- 例文2のように、抽象的な表現で使うこともできます。
例文
- 例文1:一週間の休みを使って、ハワイで命の洗濯をしてきた。
- 例文2:たまには思い切って、何も考えずに命の洗濯をするのも良いものだ。
類義語
- ストレス解消
- リフレッシュ
- 心身のリフレッシュ
- 羽目を外す
- 息抜き
注意
「命の洗濯」は、あくまでも比喩表現であることを忘れないでください。実際に命を洗濯することはできません。
その他
- 「命の洗濯」は、江戸時代の言葉ですが、現代でも使われています。
- 男女問わず、幅広い世代で使用することができます。
参考URL:
第371回 「命の洗濯」 - 日本語、どうでしょう?