「恩に着せる」には、自分が施した恩を、相手に強く意識させるという意味があります。
- 自分が施した恩を、相手に強く意識させる
「恩」は、自分が相手に施した親切や利益のことです。
「着せる」は、相手に何かを身に着けさせるという意味ですが、ここでは「相手に恩を感じさせるように仕向ける」という意味で使われています。
つまり、「恩に着せる」は、自分が相手に親切や利益を施したことを、相手に強く意識させ、感謝の気持ちを持たせるという意味になります。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 相手が当然のように受け取るような親切をしたとき
- 自慢話をしたいとき
- 相手を支配したいとき
例文
- 私がお金を貸してあげたのに、恩に着せるような態度を取るな。
- いつも助けてやっているのに、感謝の言葉の一つも言わないなんて、恩に着せているつもりなのか?
- あんなに親切にしてやったのに、恩知らずめ!
- 相手に感謝の気持ちを持たせるために、親切をする
この意味の「恩に着せる」は、本来の意味とは逆の意味合いになります。
「恩」は、自分が相手に施した親切や利益のことですが、ここでは「相手から感謝されるような親切」という意味で使われています。
「着せる」は、相手に何かを身に着けさせるという意味ですが、ここでは「相手に感謝の気持ちを持たせる」という意味で使われています。
つまり、「恩に着せる」は、相手から感謝されるような親切をすることで、相手を自分の支配下に置こうとするという意味になります。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 相手から好意を持たれたいとき
- 相手を利用したいとき
- 自分の権力を誇示したいとき
例文
- あいつはいつも恩に着せようとするから、うざい。
- 上司は部下にいつも恩に着せるような態度を取る。
- 政治家は国民に恩を着せることで、票を集めようとする。
どちらの意味で使われているかは、文脈によって判断する必要があります。
「相手を責めたい」とか、「自慢したい」という気持ちが感じられる場合は、1の意味である可能性が高いです。
「相手を喜ばせたい」とか、「感謝されたい」という気持ちが感じられる場合は、2の意味である可能性が高いです。
なお、「恩に着せる」は、ネガティブな意味合いで使われることが多い言葉です。
相手を尊重し、感謝の気持ちを持つことが大切であることを忘れずに使うようにしましょう。
以下は、「恩に着せる」の類義語です。
- 恩を売る
- 恩を被せる
- 借りを作る
- 借りを作らせる
- マウンティングを取る
以上、「恩に着せる」の意味と使い方でした。
参考URL:
恩に着せる(おんにきせる)とは? 意味や使い方 - コトバンク