「角が取れる」は、人柄が丸くなり、円熟することを意味する慣用句です。
語源
「角」は、四角いものの角を表す言葉です。角は尖っていて、人を傷つけたり、衝突したりするイメージがあります。
一方、「取れる」は、なくなるという意味の動詞です。
つまり、「角が取れる」という言葉は、人柄の尖った部分がなくなるという意味になります。
意味
- 人柄が丸くなり、円熟する
- 経験を積んで、世慣れてくる
- 寛容になり、人の気持ちが分かるようになる
- 怒りっぽくなくなる
- 頑固さがなくなる
使い方
- あの社長は若い頃は角が立っていたが、最近は角が取れてきた。(Ano shacho wa wakai koro wa kaku ga tatteru ita ga, saikin wa kaku ga toretekita.) - あの社長は若い頃は短気だったが、最近は丸くなった。
- 社会人経験を積んで、角が取れてきた。(Shakaijin keiken o tunde, kaku ga toretekita.) - 社会人経験を積んで、世慣れてきた。
- 年齢を重ねて、角が取れてきた。(Nenrei o kasanete, kaku ga toretekita.) - 年齢を重ねて、寛容になった。
例文
- 例文1: 彼は昔は怒りっぽかったが、最近は角が取れてきた。(Kare wa mukashi wa okorippoi katta ga, saikin wa kaku ga toretekita.) - 彼は昔は怒りっぽかったが、最近は丸くなった。
- 例文2: 彼女は社会人経験を積んで、角が取れてきた。(Kanojo wa shakaijin keiken o tunde, kaku ga toretekita.) - 彼女は社会人経験を積んで、世慣れてきた。
- 例文3: 彼のお父さんは年齢を重ねて、角が取れてきた。(Anotono otousan wa nenrei o kasanete, kaku ga toretekita.) - 彼のお父さんは年齢を重ねて、寛容になった。
類似のことわざ
- 年の功
- 丸くなる
- 落ち着く
- 融通が利く
- 角が取れる
英語表現
英語では、「角が取れる」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- 人柄が丸くなり、円熟する: mellow out, become more mature, become more well-rounded
- 経験を積んで、世慣れてくる: gain experience, become more worldly, become more sophisticated
- 寛容になり、人の気持ちが分かるようになる: become more tolerant, become more understanding, become more empathetic
その他
「角が取れる」という言葉は、ポジティブな変化を表す慣用句です。人柄が良くなり、周囲の人から好かれるようになるという意味合いがあります。
しかし、あまりにも角が取れすぎてしまうと、自分の意見を主張できなくなったり、押し切られてしまったりするというデメリットもあります。
状況に合わせて、適切なバランスを保つことが大切です。
参考URL:
角が取れる(かどがとれる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書