「片棒を担ぐ」とは、特定の人を助けて、悪いことをしたり、罪を犯したりするという意味の慣用句です。「悪いことに加担する」「共犯する」「幇助する」などの言葉と似た意味ですが、「片棒を担ぐ」には、積極的に悪いことに関与しているというニュアンスが含まれています。
語源
「片棒を担ぐ」の語源は、駕籠(かご)や棺桶(かんおけ)を担ぐ棒の、片方を肩にする意からと考えられています。
駕籠や棺桶を担ぐには、二人が必要です。一人が片方の棒を肩に担ぎ、もう一人がもう片方の棒を肩に担ぎます。
「片棒を担ぐ」という言葉は、この様子をたとえて、二人で悪いことをするという意味で使われるようになったと考えられます。
意味
「片棒を担ぐ」は、以下のような状況で使われます。
- 犯罪に共犯する
- 悪い企みに加担する
- 詐欺や悪徳商売の手伝いをする
- いじめや虐待に加担する
例文
- 彼は、友人の悪事に加担して、警察に逮捕された。まさに「片棒を担いだ」と言え
る。 - 詐欺グループは、巧妙な手口で多くの人をだまし、共犯者たちは「片棒を担い
で」大金を儲けた。 - 彼は、会社のお金を横領する上司の悪事に加担し、自分も罪に問われることになっ
た。
類義語
- 共犯する
- 幇助する
- 加担する
- 協力する
- 手助けする
英語表現
- be an accomplice to
- be in cahoots with
- help out with
- lend a hand in
- participate in
まとめ
「片棒を担ぐ」は、悪いことに加担することを意味する慣用句です。犯罪や悪事に加担することは、決して許されることではありません。
以下は、「片棒を担ぐ」を使った例文です。
例文1
政治家は、悪徳業者の献金を受け取って、汚職スキャンダルに巻き込まれた。まさに
「片棒を担いだ」と言え
る。
例文2
彼は、いじめられている同級生を助けようとする勇気がなかった。結果的に、いじめ
に加担
してしまったとも言えるだろう。
例文3
彼女は、詐欺グループの資金洗浄を手伝い、「片棒を担い
で」多額のお金を手に入れた。しかし、そのお金はすぐに没収されてしまった。