「多勢に無勢」とは、相手が多人数なのに対して、少人数なので、勝ち目がないことを意味する慣用句です。
由来
「多勢」は「大勢」や「人数が多いこと」という意味で、「勢」には「軍隊」や「兵力」といった意味があり、「人の集まり」を表す字です。
使い方
- 例文:
- 多勢に無勢、まともに戦っては勝ち目はない。
- 数で圧倒的に不利なので、真正面から勝負したら勝てない。 そのため、何か策を考えないといけない。
- 反対意見は少数派で、多勢に無勢で押し切られてしまった。
類義語
- 衆寡敵せず
- 寡不敵衆
- 勢いなり
- 一騎当千
- 百人力
対義語
- 勢均力敵
- 五分五分
- 互角
その他
「多勢に無勢」は、必ずしも物理的な人数の差だけを指すわけではありません。
- 権力や影響力
- 知識や経験
- 技術や装備
など、様々な要素が考慮されます。
例
- 最新兵器を装備した少人数の軍隊が、旧式兵器を持つ多数の軍隊を打ち負かすこともある。
- 専門知識を持つ少人数のチームが、知識のない多数のチームを論破することもある。
まとめ
「多勢に無勢」は、状況を判断して、戦略的に行動することが重要であることを示唆する慣用句です。