「七度尋ねて人を疑え」とは、むやみに人を疑ってはいけないという教えのこと。
意味:
- 物が見当たらないときは、何度も探した上でなければ、人に疑いをかけてはならない。
- むやみに人を疑ってはいけないという教え。
読み方: ななたびたずねてひとをうたがえ
類義語:
- 羹に懲りて膾を吹く
- 疑心暗鬼
- 疑うより確かめよ
- 慎重
- 冷静
対義語:
- 軽率
- 短絡
- 性急
- 独断
- 先入観
例文:
- 財布が見当たらないからといって、すぐに家族を疑うのは良くない。七度尋ねて人を疑えという言葉もあるように、まずはよく探してみよう。
- 大切なものをなくしたときは、落ち着いて七度尋ねて人を疑え。焦って行動すると、後で後悔することになる。
- 人を疑う気持ちは大切だが、七度尋ねて人を疑えというように、むやみに疑ってはいけない。
補足:
- この言葉は、中国の故事から由来しています。
- 昔々、ある人が大切な玉佩をなくしました。探し回っても見つからず、家来を疑い始めました。家来たちは皆、自分が盗んだのではないと訴えます。そこで、その人は家来たちに玉佩をどのように探したのか尋ねました。すると、家来たちは皆、部屋の隅々まで探したと答えました。その人は、家来たちが本当に探しているかどうか確かめるために、家来たちに七度も探し直させました。すると、七度目の捜索で、家来の一人が玉佩を隠し持っていたことが発覚しました。
- この故事から、「七度尋ねて人を疑え」という言葉が生まれました。