「顰蹙を買う」は、日本語のことわざで人の不興を買うという意味です。
「顰蹙を買う」の語源
「顰蹙を買う」の語源は、中国の故事から由来すると言われています。
ある国の王が、臣下に「人の不興を買うような言葉は何か」と尋ねました。
一人の臣下は、「嘘をつく言葉です」と答えました。
別の臣下は、「人を悪く言う言葉です」と答えました。
三番目の臣下は、「人の悪口を言う言葉です」と答えました。
王は三番目の臣下の答えを気に入り、褒めました。
この故事から、「顰蹙を買う」という言葉が生まれたと言われています。
「顰蹙を買う」の意味
「顰蹙を買う」という言葉は、「人の不興を買う」という意味です。
具体的には、以下のような行為を指します。
- 嘘をつく
- 人を悪く言う
- 人の悪口を言う
- 礼儀をわきまえない行動をする
- 人を困らせるような行動をする
「顰蹙を買う」の使い方
「顰蹙を買う」という言葉は、以下のような場面で使われます。
- 誰かが人の不興を買うようなことをした際に使う
- 人の不興を買うような行為を戒める際に使う
「顰蹙を買う」の例文
- 社長は、社員に嘘をついたことで、「顰蹙を買った」。
- 政治家は、国民を悪く言う発言をして、「顰蹙を買った」。
- 子供は、友達の悪口を言って、「顰蹙を買った」。
- マナーの悪い観光客は、地元の人から「顰蹙を買った」。
- 詐欺師は、多くの人から「顰蹙を買った」。
「顰蹙を買う」の類義語
- 反感を買う(はんかんをかう)
- 怒りを買う(いかりをかう)
- 軽蔑を買う(けいべつをかう)
- 非難を買う(ひなんをかう)
- 嘲笑を買う(ちょうしょうをかう)
「顰蹙を買う」の反対語
- 称賛を買う(しょうさんをかう)
- 尊敬を買う(そんけいをかう)
- 好感を買う(こうかんをかう)
- 支持を買う(しいじをかう)
- 理解を買う(りかいをかう)
その他
「顰蹙を買う」という言葉は、江戸時代から使われており、浮世絵にも描かれています。