「日和見」とは、有利なほうにつこうと、形勢をうかがうことという意味があります。
- 空模様を見ること。または、その役の人。
江戸時代以前は、天気予報などの科学的な方法がまだ発達していませんでした。そのため、船の航海などでは、空模様を観察して天候を予測することが非常に重要でした。
この空模様を観察する役人を「日和見」と呼んでいました。
- 有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと。
江戸時代以降、「日和見」という言葉は、天候だけでなく、政治や社会情勢などにも使われるようになりました。
具体的には、自分の利益になる方や、強い方に従うという意味で使用されます。
この意味合いの「日和見」は、批判的なニュアンスを伴うことが多いです。
例文
- 例文1: 江戸時代には、船乗りたちは日和見に頼って航海していました。(Edo jidai ni wa, funanori-tachi wa hiyori-mi ni tayotte kōkai shite imashita.) - 江戸時代には、船乗りたちは日和見に頼って航海していました。
- 例文2: 政治家は、日和見主義で国民を欺いた。(Seijika wa, hiyori-shugi de kokumin o azamashita.) - 政治家は、日和見主義で国民を欺いた。
- 例文3: 彼は、常に日和見の態度で、周囲の人から軽蔑されていた。(Kare wa, tsudō ni hiyori-mi no taido de, shūi no hito kara keibetsu sarete ita.) - 彼は、常に日和見の態度で、周囲の人から軽蔑されていた。
類義語
- 御都合主義
- 風見鶏
- opportunist
- weathercock
- turncoat
英語表現
英語では、「日和見」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- Be opportunistic: 自分の利益になる方につく。
- Trim one's sails to the wind: 風向きに合わせて行動する。
- Go with the flow: 流れに身を任せる。
- Play both sides of the fence: どっちつかずの態度をとる。
- Be a fence sitter: どっちつかずの立場をとる。
その他
「日和見」という言葉は、長い歴史を持つ日本語です。
時代によって意味合いが変化してきたとはいえ、常に自分の利益を優先するという本質的な部分は変わっていません。
現代社会においても、「日和見」という言葉は、政治家やビジネスマンなど、様々な場面で使われています。
「日和見」という言葉の意味を理解し、批判的に捉えることが大切です。
参考URL:
日和見(ひよりみ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書