「胸をなで下ろす」とは、心配や不安が解消されて、ほっと安心する様子を表す慣用句です。
動作
「胸をなで下ろす」という動作は、実際に胸を手でなで下ろすという動作を伴うわけではありません。
これは、胸を締め付けられていたような緊張や不安が解きほぐされ、心が軽くなった様子を表現するために用いられる比喩的な表現です。
意味
「胸をなで下ろす」は、主に以下の2つの意味合いで使われます。
- 心配事が解決した
- 長く心配していた問題が解決した時などに、安堵の気持ちを表すために使われます。
例文
- 試験の結果が心配だったが、合格通知が届いて「胸をなで下ろした」。
- 迷子になっていた子供が無事に見つかったと聞いて、「胸をなで下ろした」。
- 大事な試合に勝利して、「胸をなで下ろした」。
- 危険を回避した
- 事故や災害などの危険を回避した時などに、ほっとした気持ちを表すために使われます。
例文
- 地震が起きたが、自分の家は無事だったので「胸をなで下ろした」。
- 台風が接近していたが、進路が変わったので「胸をなで下ろした」。
- 危ない目に遭いかけたが、なんとか逃げおおせたので「胸をなで下ろした」。
その他
- 「胸をなで下ろす」は、主にポジティブな意味合いで使われます。
- 安堵やほっとした気持ちを表す表現であり、困難を乗り越えた時や、心配事が解決した時などに用いられます。
類義語
- 安堵する
- ほっとする
- 胸を撫で下ろす
- 一安心する
- 肩の荷が下りる
対義語
- 心配する
- 不安になる
- 緊張する
- 落ち着かない
- 気がかりだ