「眼光紙背に徹す」は、書物を読むとき、表面の意味だけにとどまらないで、字句の裏に潜む深い真理までを洞察すること

「眼光紙背に徹す」は、書物を読むとき、表面の意味だけにとどまらないで、字句の裏に潜む深い真理までを洞察することを意味する四字熟語です。

「眼光」は、目の光のこと。転じて、物事を見わける力。洞察力。「紙背」は、書かれている紙の裏側。目の光が鋭くて、紙の裏側にまで達するという意から。

つまり、「眼光紙背に徹す」は、非常に優れた理解力と洞察力によって、書物に書かれている表面的な意味だけでなく、その奥深くに込められた真意までも読み解くことができるという意味になります。

例文

  • 学者は、眼光紙背に徹して古典を読み解いた。
  • 彼は、評論家として眼光紙背に徹した文章を書いていた。
  • 彼女は、幼い頃から読書が好きで、眼光紙背に徹する力を持っていた。

「眼光紙背に徹す」は、高い教養と深い思考力を必要とする高度な読書術を指します。

類義語

  • 深 reading 深く読む
  • 読み解く
  • 洞察する
  • 理解する
  • 会得する

「眼光紙背に徹す」は、読書だけでなく、物事全般に適用することができます。

表面的な現象にとらわれず、本質を見極める力は、様々な場面で役立つでしょう。

参考URL:
眼光紙背に徹す | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

「一敗地に塗れる」は、二度と立ち上がれないほど大敗北することという意味の四字熟語

「一敗地に塗れる」は、二度と立ち上がれないほど大敗北することという意味の四字熟語です。

「一敗」は、一回の敗北、「地に塗れる」は、血や泥で体が汚れるという意味です。

戦場で敗北し、血や泥まみれになる様子から、「一敗地に塗れる」という表現が使われるようになりました。

つまり、「一敗地に塗れる」は、徹底的に打ちのめされて、再起不能になるという意味になります。

例文

  • 昨日の試合で、我がチームは相手チームに一敗地に塗れされた。
  • 選挙で惨敗し、彼は政治家としての道を断たれた。
  • 不祥事により、会社は一敗地に塗れる。

「一敗地に塗れる」は、非常に強い敗北を表す表現です。

ビジネスやスポーツなどの分野だけでなく、日常生活でも使うことができます。

類義語

  • 完敗
  • 惨敗
  • 大敗
  • 壊滅的な打撃を受ける
  • 壊滅的敗北

「一敗地に塗れる」は、ネガティブな意味の四字熟語ですが、必ずしも悪いことではありません。

敗北は、貴重な経験になります。

なぜ敗北したのかを分析し、次に活かすことで、成長することができます。

参考URL:
一敗地に塗れる(いっぱいちにまみれる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

「暗礁に乗り上げる」は、思わぬ障害にぶつかって、物事が行き詰まるという意味の慣用句

「暗礁に乗り上げる」は、思わぬ障害にぶつかって、物事が行き詰まるという意味の慣用句です。

「暗礁」は、海面下に隠れていて見えない岩石、または珊瑚礁(さんごしょう)のことです。

船が暗礁に乗り上げると、動かなくなってしまいます。

このことから、思いがけない困難によって、事の進行が妨げられるという意味で使われるようになりました。

例文

  • 交渉は難航し、暗礁に乗り上げてしまった。
  • プロジェクトは、資金不足という暗礁に乗り上げた。
  • 彼のキャリアは、スキャンダルという暗礁に乗り上げた。

「暗礁に乗り上げる」は、ビジネスや政治などの分野でよく使われますが、日常生活でも使うことができます。

類義語

  • 行き詰まる
  • 行き悩む
  • 頓挫する
  • 停滞する
  • 膠着状態に陥る

「暗礁に乗り上げる」は、ネガティブな意味の慣用句ですが、必ずしも悪いことではありません。

暗礁に乗り上げたということは、新たな解決策を考える必要があるということです。

前向きに考え、困難を乗り越えることができれば、さらに成長できるでしょう。

参考URL:
暗礁に乗り上げる(あんしょうにのりあげる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

「見様見真似」は、人の動作や様子を見て真似ること、またはそのようにして覚えることを意味する慣用句

「見様見真似」は、人の動作や様子を見て真似ること、またはそのようにして覚えることを意味する慣用句です。

「見様」は、見ている様子、「見真似」は、見て真似ることという意味です。

つまり、「見様見真似」は、誰かが行っている様子を見て、自分も真似してやってみるという意味になります。

例文

  • 子供は、親の真似をして料理を作っていた。
  • 彼は、楽器の演奏を独学で習得したが、見様見真似なので上達は遅かった。
  • 犬は、人の言葉を理解しているような様子で、見様見真似で芸を覚えていた。

「見様見真似」は、専門的な知識や技術を習得するというよりは、簡単な動作や手順を覚える場合によく使われます。

また、子供が何かを学ぶ様子にもよく使われます。

類義語

  • 真似
  • 模倣
  • 猿まね
  • 手本
  • お手本

「見様見真似」は、必ずしも正確に真似できるとは限りません。

誤解を生んだり、失敗したりすることもあるので、注意が必要です。

参考URL:
見様見真似(ミヨウミマネ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

「思慮分別」は、物事をよく考えて判断することという意味の四字熟語

「思慮分別」は、物事をよく考えて判断することという意味の四字熟語です。

「思慮」は、いろいろと慎重に考えること、「分別」は、物事の是非や道理を常識的に判断することという意味です。

つまり、「思慮分別」は、物事の道理や善悪を注意深く判断することと言えます。

例文

  • 彼は思慮分別があり、周囲から信頼されている。
  • 思慮分別を欠いた行動は、後悔を生むことが多い。
  • 若輩者には、もう少し思慮分別を身につけてもらいたい。

「思慮分別」は、大人にとって大切な徳目とされています。

類義語

  • 思慮深慮
  • 慎重
  • 賢明
  • 洞察力
  • 判断力

「思慮分別」は、年齢を重ねることで身につくものもありますが、意識的に鍛えることもできます。

日頃から物事をよく考える習慣や、様々な人の意見を聞く習慣を身につけることで、思慮分別のある人になれるでしょう。

参考URL:「思慮」を「(ぶんべつ)」するわけではないんです!「思慮分別」の本当の意味をさくっと解説!【大人の語彙力強化塾515】 | Precious.jp(プレシャス)

「切り口上」は、改まった口調で話す様子という意味

「切り口上」は、改まった口調で話す様子という意味があります。

  1. 歌舞伎における口上

江戸時代の歌舞伎で、1日の演目が終わるときに楽屋頭取などが舞台から述べた口上のことを指します。

「まず今日(こんにち)はこれぎり」などの決まり文句があり、芝居の幕切れを告げる役割を果たしていました。

現在でも、芝居の最後に演出上で行われることもあるようです。

  1. 改まった口調で話す様子

一語ずつ区切るように、はっきりと言う言い方や、改まって堅苦しい調子の言葉つきなどを指す言葉としても使われます。

「切り口上で話す」というように、動詞として使うこともできます。

例文

  • 役者は舞台の袖で切り口上で次の出番を待っていた。
  • 社長は切り口上で訓示を行った。

「切り口上」は、かしこまった場面で使われることが多い表現です。

類義語

  • 口上
  • 挨拶
  • 訓示
  • 講釈
  • 説教

「切り口上」を使う場合は、状況に合った丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

参考URL:
切口上(キリコウジョウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

「感慨無量」は、しみじみとした気持ちが、はかり知れないほど大きいことを表す四字熟語

「感慨無量」は、しみじみとした気持ちが、はかり知れないほど大きいことを表す四字熟語です。

「感慨」は深く心に感じてしみじみとした思いにひたること、「無量」ははかりしれないほど多いことを意味します。

つまり、「感慨無量」は、言葉では言い表せないほど深い感動や感銘を受けたという意味になります。

例文

  • 久しぶりに故郷に帰ってきたら、感慨無量だった。
  • 恩師の訃報に接し、感慨無量で涙が止まらなかった。
  • 長年の夢を叶えた瞬間、感慨無量だった。

「感慨無量」は、喜びだけでなく、悲しみや怒りなど、様々な感情を表すことができます。

また、芸術作品や自然などに対しても使うことができます。

使い方

「感慨無量」は、感動した場面や深い感銘を受けた場面で使います。

類義語

  • 感激涕零
  • 感涙にむせぶ
  • 感動に胸がいっぱいになる
  • 胸が熱くなる
  • 目頭が熱くなる

「感慨無量」は、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使うことができます。

注意が必要な点

「感慨無量」は、主観的な表現なので、客観的な事実として使うのは避けた方が良いでしょう。

例:

  • 「この商品は、多くのお客様から感慨無量のご好評をいただいております。」

    この例文は、「多くのお客様から大変ご好評をいただいております。」と表現した方が自然です。

参考URL:
感慨無量(かんがいむりょう)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書

「一杯食わされる」は、騙される、だまされるという意味の俗語

「一杯食わされる」は、騙される、だまされるという意味の俗語です。

「一杯」は、「一杯分」という意味ではなく、「たくさん」という意味で使われています。

「食わされる」は、「無理やり食べさせられる」という意味ですが、ここでは「騙されて損をする」という意味で使われています。

つまり、「一杯食わされる」は、たくさんの損をしてしまうという意味になります。

例文

  • 悪徳商人に一杯食わされて、高額な商品を買ってしまった。
  • ギャンブルで一杯食わされて、大金を失ってしまった。
  • 嘘の話を信じて、一杯食わされてしまった。

「一杯食わされる」は、日常会話でよく使われる表現です。

注意が必要な点

  • 「一杯食わされる」は、相手を下に見ているニュアンスが強い表現なので、使う場面には注意が必要です。
  • 目上の人やフォーマルな場面では使わない方が無難です。

類義語

  • 騙される
  • だまされる
  • 欺かれる
  • 籠絡される
  • 詐取される

「一杯食わされる」は、自分の不注意で騙されてしまうことが多いので、注意して行動することが大切です。

参考URL:
一杯食わされる | ルーツでなるほど慣用句辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

「泡を食う」は、ひどくあわてる、あわてふためくという意味の慣用句

「泡を食う」は、ひどくあわてる、あわてふためくという意味の慣用句です。

「泡」は、「あわてる」の語幹で、「食う」は、「出くわす」という意味です。

つまり、「あわてて出くわす」という意味から、「ひどくあわてる」という意味になったと考えられます。

「泡を食う」は、江戸時代から使われている言葉で、現代でも時々使われます。

例文

  • 「火事だ!早く逃げろ!」と叫ぶ声に、人々は泡を食って逃げ出した。
  • 試験前に勉強していなくて、試験当日に泡を食った。
  • 大事な書類をなくしてしまい、泡を食って探した。

「泡を食う」は、コミカルなニュアンスがある表現なので、ユーモアを交えて使うこともできます。

類義語

  • 慌てる
  • 狼狽する
  • 焦る
  • 挙動不審になる
  • 取り乱す

「泡を食う」は、状況に応じて使い分けることが大切です。

参考URL:
泡を食う(あわをくう)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

「未曾有」とは、今まで一度もなかったことという意味の熟語

「未曾有」とは、今まで一度もなかったことという意味の熟語です。

「未」は「まだ」、「曾」は「かつて」、「有」は「ある」という意味です。

つまり、「今まで一度もなかった」という意味になります。

「前代未聞」や「空前絶後」などの類義語もあります。

「未曾有」は、災害や事件などの悪い出来事に使われることが多いですが、良い出来事にも使うことができます。

例文

  • 「今回の台風は未曾有の被害をもたらした。」
  • 「この発明は未曾有の進歩を遂げた。」

「未曾有」は、漢語なので、読み方は「みぞう」です。

仏教用語としても使われ、「涅槃」(ねはん)を表す言葉としても使われます。

「涅槃」とは、仏教における悟りの境地です。

「未曾有」は、「涅槃」が今まで誰も経験したことのない境地であることを表しています。

参考URL:
未曾有 | 生活の中の仏教用語 | 読むページ | 大谷大学