「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは、小さな組織でもリーダーになる方が、大きな組織で下位に甘んじるよりも良いという意味の四字熟語です。
読み方
- けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
語源
- 中国の古典『戦国策』の「寧為鶏口、無為牛後」から
意味
「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、小さな集団であってもその中でリーダー的な存在になる方が、大きな集団の中で従属的な立場になるよりも良いという考え方です。
使い方
「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、以下のような場面で用いられます。
- 自分の役割や生き方を考えるとき
- 人生の選択に迷ったとき
- 組織のあり方を考えるとき
例文
- 彼は、小さな会社でも社長として活躍することを選んだ。まさに「鶏口となるも牛後となるなかれ」を実践していると言えるだろう。
- 新しいプロジェクトでは、リーダーシップを発揮してチームを牽引したい。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉を胸に頑張る。
- 会社は、独立性を保ち、鶏口となることを目指している。牛後となって大きな企業に吸収されることは避けたいと考えている。
類義語
- 小さいながらも独立
- 自主独立
- 主体性
- 自立
- 自負
対義語
- 従属
- 依存
- 無責任
- 無気力
- 無関心
英語表現
- It is better to be the head of a chicken than the tail of an ox.
- Better to reign in hell than serve in heaven.
- It is better to be a big fish in a small pond than a small fish in a big pond.
注意点
「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、リーダーになることだけが重要という意味ではありません。自分の能力や適性、目標に合った役割を見つけることが重要です。
補足
「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、現代社会でも通用する普遍的な価値観を表す言葉です。
参考URL:
鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ | 今週のことわざ(三省堂辞書編集部) | 三省堂 ことばのコラム