「馬耳東風」とは、人の意見や批評を聞き流して、心に留めないこと。
意味
- 人の意見や批評を聞き流して、心に留めないこと。
- 他人の忠告や意見をまったく耳に入れず、反省しないこと。
- 春風が馬の耳に吹いても、馬には何の感動もないことから、「人の意見や批評を心に留めない」という意味になった。
由来
- 中国の宋代の詩人蘇軾(そしょく)の詩「和何長官六言詩」の一節「馬耳東風」が起源とされる。
- 馬の耳に春風が吹き抜けても、馬は何も感じないという故事から。
使い方
- 上司の意見を馬耳東風で聞き流すような部下は、成長できない。
- 彼は、自分の失敗を認めようとせず、教師の忠告を馬耳東風で聞き流した。
- 彼女は、彼の言葉を馬耳東風で聞き流し、自分の意見を押し通した。
例文:
- 会社は、社員の意見を馬耳東風で聞き流し、トップダウンの経営を続けた。
- 彼は、彼女からの忠告を馬耳東風で聞き流し、同じ失敗を繰り返した。
- 政府は、国民の声を馬耳東風で聞き流し、 unpopular な政策を実行した。
類義語:
- 犬に論語
- 牛に経文
- 石に灸
- 籠で水を汲む
- 画餅に帰す
対義語:
- 諫言を聞き入れる
- 反省する
- 心を改める
- 忠告に従う
- 意見を尊重する
補足:
- 馬耳東風は、現代でもよく使われる表現です。
- 他人の意見や批評を聞き流すような態度を戒めるために使われます。