「胸がつかえる」とは、胸のあたりに何かが詰まったような、圧迫感や違和感を感じる症状です。
症状の感じ方は人それぞれで、以下のように表現されることがあります。
- 食道で食べ物が詰まっているような感じ
- たまに胸が圧迫されているようにギュっと苦しくなる
- 喉に何かがくっついているような違和感
- みぞおちがたまに痛くなる
- ゲップをすると食べたものが少し戻ってくるような感じ
「胸がつかえる」の原因は様々ですが、主に以下の3つが挙げられます。
- 食道や胃の異常
- 逆流性食道炎: 胃酸や食べたものが食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。
- 食道がん: アルコール、喫煙を主な原因として、食道粘膜に発生するがんです。
- 食道裂孔ヘルニア: 胃の一部が食道裂孔と呼ばれる部分から腹腔内に飛び出す病気です。
- 咽頭炎: ウイルスや細菌の感染を原因として起こるのどの炎症です。
- 好酸球性食道炎: 食道に好酸球と呼ばれる白血球が増殖し、炎症を起こす病気です。
- 心臓の異常
- 狭心症: 心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が狭くなり、心筋が酸素不足になる病気です。
- 心筋梗塞: 冠動脈が完全に詰まり、心筋が壊死する病気です。
- その他
- ストレス: ストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、食道や胃の働きが低下することがあります。
- 姿勢: 猫背などの悪い姿勢は、胸郭を圧迫し、胸がつかえるような感覚を引き起こすことがあります。
- 肥満: 肥満によって、胸郭や腹部の圧迫が強くなり、胸がつかえるような感覚を引き起こすことがあります。
「胸がつかえる」症状がある場合
「胸がつかえる」症状が続く場合は、以下の点に注意しましょう。
- 症状がひどい場合や、他の症状を伴う場合は、医療機関を受診する。
- 食生活や生活習慣を見直し、ストレスを溜めないようにする。
- 適度な運動をする。
- 姿勢を正す。