「綸言汗のごとし」とは、日本語の慣用句で、天子の一言は汗のように取り消すことができないという意味です。
語源
「綸言」は、天子の言葉、「汗」は、一度出たら二度と体内に戻らないものを意味します。
意味
天子の言葉は重く、一度口に出したら取り消すことができないという意味です。これは、天子の一言が国民の命運を左右するほどの影響力を持つため、慎重に発言する必要があるという戒めです。
類義語
- 一言九鼎
- 重言無重
- 言行一致
- 慎重
- 思慮深い
対義語
- 軽率
- 無責任
- 反復
例文
- 王様は「明日から戦争を始める」と綸言を下した。国民は不安に包まれた。
- 大臣は慎重に言葉をを選び、綸言汗のごとしということを肝に銘じていた。
- 社長は部下の前で言ったことを撤回した。綸言汗のごとしということを理解していないようだ。
参考URL:
綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
故事成語辞典
- 韓非子 ― 内儲説上
- 史記 ― 秦始皇本紀