「舌の根の乾かぬうち」とは、日本語の慣用句で、前言を翻す、言ったことをすぐに行動に移さないという意味です。
語源
「舌の根」は舌の付け根、「乾かぬうち」は「まだ水分が残っている状態」を指します。つまり、舌がまだ乾いていないほど短い時間内に、前言を翻したり、行動に移さなかったりすることを表しています。
類義語
- 朝令暮改
- 言行不一致
- 前言撤回
- 二枚舌
- 口先だけ
- 約束を破る
- 信用できない
対義語
- 一言実行
- 信念を貫く
- 言行一致
- 誠実
- 信頼できる
- 約束を守る
例文
- 社長は「リストラはしない」と言った舌の根の乾かぬうちに、人員削減を発表した。
- 彼氏は「絶対浮気しない」と誓った舌の根の乾かぬうちに、他の女性と歩いていた。
- 彼女は「必ず連絡する」と言った舌の根の乾かぬうちに、音信不通になった。
使い方
「舌の根の乾かぬうち」は、以下のように使われます。
- 彼は「来週までに終わらせる」と言ったが、舌の根の乾かぬうちに、また別の仕事を始めてしまった。
- 彼女は「ダイエットする」と言った舌の根の乾かぬうちに、ケーキを食べていた。
- 政府は「増税はしない」と言った舌の根の乾かぬうちに、増税を検討すると言い出した。
参考URL:
舌の根の乾かぬうち(したのねのかわかぬうち)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
その他
「舌の根の乾かぬうち」は、相手を批判したり、非難したりする表現として使われることが多いです。しかし、単に批判するだけでなく、相手に誠実な行動を促すための言葉としても使えます。
例文
- 彼はいつも「やるやる」と言うだけで、舌の根の乾かぬうちに別のことを始めてしまう。もう少し行動に移してほしい。
- 彼女は「手伝う」と言った舌の根の乾かぬうちに、どこかに遊びに行ってしまった。もう少し責任感を持ってほしい。
- 政府は「国民のために」と言うが、舌の根の乾かぬうちに国民の負担を増やす政策を実行する。もっと国民のことを考えてほしい。