「目くそ鼻くそを笑う」とは、自分の欠点に気づかず、他人の同じような欠点をあざ笑うことを意味する慣用句です。
語源
「目くそ」は目やに、「鼻くそ」は鼻くそで、どちらも汚いものです。そのような汚いものを笑いながら、他人の汚いものを指摘するのは矛盾していることから、この慣用句が生まれました。
使い方
「目くそ鼻くそを笑う」は、以下のような場面で使われます。
- 自分の欠点に気づかず、他人の欠点を指摘している人に対して
- 自分の間違いを認めず、他人の間違いを批判している人に対して
- 自分自身を棚に上げて、他人を見下している人に対して
例文
- あの人は、いつも人の悪口を言っているけど、自分自身にも同じような欠点があるのに気づいていない。まさに、目くそ鼻くそを笑っているようなものだ。
- 彼は、自分のミスを認めようとせず、周りの人のミスばかりを指摘する。典型的な目くそ鼻くそだな。
- 彼女は、自分の方が優位に立っていると思い込んでいるようだが、他人から見ると、目くそ鼻くそをしているようにしか見えない。
類義語
- 己の不徳を顧みず
- 欠点の指摘は人の振り見て我が振り直せ
- 人のうわさも七十五日
対義語
- 反省
- 自己認識
- 客観視
補足
「目くそ鼻くそを笑う」は、戒めの意味合いを持つ慣用句です。
参考URL:
目糞鼻糞を笑う - ウィクショナリー日本語版