「昔取った杵柄」とは、かつて身につけた技能や知識が、年月を経ても衰えていないことを表すことわざです。
読み方: むかしとったきねづか
意味:
- 昔、杵を使って餅をついた経験がある人であれば、たとえ長年離れていても、いざ餅をつくとなれば、すぐに体が覚えていて上手にできるという例え。
- 年月を経ても、一度身につけた技能や知識は容易に忘れるものではなく、いざという時に役立つというたとえ。
類義語:
- 老驥櫪死猶能嘶
- 習うより慣れろ
- 忘れられない
- 忘れにくい
- 体で覚えている
- 経験は力
- 職人芸
- 芸は身を助く
対義語:
- 鈍る
- 忘却
- 老化
- 衰退
- 無能
例文:
- 老職人は、昔取った杵柄で、難しい作業も難なくこなした。
- 長年料理から離れていた主婦だったが、昔取った杵柄で、すぐに腕前が戻った。
- 彼は、学生時代に習得した語学力を、海外での仕事で活かしている。
補足:
「昔取った杵柄」は、年齢を重ねても、かつての経験や知識が役に立つことを示す、ポジティブな意味を持つことわざです。