「ぐうの音も出ない」とは、一言も反論できないほど、完全に言い負かされてしまった状態を表す日本語の慣用句です。
意味:
- 相手の論理や意見に圧倒され、反論する言葉すら出てこない様子を表します。
- 完膚なきまでに論破され、何も言い返せない状態を表します。
- 自分の間違いを認めざるを得ない状況を表します。
例:
- 彼の完璧な論理に、私はぐうの音も出なかった。
- 彼女の指摘は正鵠を射ており、私はぐうの音も出なかった。
- 証拠を突きつけられ、彼はぐうの音も出なくなった。
類義語:
- 啞然
- 黙然
- 言葉を失う
- 返す言葉もない
- 完膚なきまでにやっつけられる
対義語:
- 反論
- 反駁
- 言い返す
- 抵抗する
- 議論する
補足:
- 「ぐうの音」は、「息が詰まって苦しいときに発する声」という意味です。
- 「ぐうの音も出ない」は、非常に強い表現であり、日常会話ではあまり使用されない場合があります。
- フォーマルな場面では、より丁寧な表現を使うことをおすすめします。
例文:
- 彼の完璧な論理に、私はぐうの音も出なかった。
- 彼女の指摘は正鵠を射ており、私はぐうの音も出なかった。
- 証拠を突きつけられ、彼はぐうの音も出なくなった。
「ぐうの音も出ない」と「啞然」の違い
「ぐうの音も出ない」と「啞然」は、どちらも言葉が出ない様子を表す言葉ですが、以下のような違いがあります。
- ぐうの音も出ない: 論理的に言い負かされて、反論できない。
- 啞然: 驚きや恐怖などの感情で、言葉が出ない。
例えば、相手の見事な論理に圧倒されて何も言い返せない場合は「ぐうの音も出ない」、突然の出来事に驚いて言葉が出ない場合は「啞然」という表現が適切です。
「ぐうの音も出ない」と「黙然」の違い
「ぐうの音も出ない」と「黙然」は、どちらも何も言わない様子を表す言葉ですが、以下のような違いがあります。
- ぐうの音も出ない: 反論できない。
- 黙然: 何も考えずに、ただじっと見ている。
例えば、相手を言い負かして何も言い返せないようにした場合は「ぐうの音も出ない」、何も考えずにただ呆然としている場合は「黙然」という表現が適切です。