「行雲流水」とは、空を流れる雲と渓流を下る水のように、自然のままに変化し、とどまることなく移りゆく様子を表す四字熟語です。
意味:
- 空を流れる雲と渓流を下る水のように、自然のままに変化し、とどまることなく移りゆく様子を表す四字熟語です。
- 物事に執着せず、自然の成り行きに任せて行動することのたとえです。
- 書道や絵画などの芸術表現において、形式にとらわれず、自由で自然な筆致を表現する言葉としても用いられます。
例:
- 彼は、行雲流水のごとく自由な生き方をしている。
- 彼女の書道作品は、行雲流水のような自然な筆致で描かれている。
- 彼は、会議での議論を、行雲流水のようにスムーズに進めた。
類義語:
- 自然体
- 無為自然
- 飄逸
- 瀟洒
- 随順
対義語:
- 執着
- 固執
- 凝り固まる
- 型にはまる
- 停滞
補足:
- 「行雲流水」は、中国の古典である『荘子』の「逍遥遊」篇に由来する言葉です。
- 禅宗でも、「行雲流水」は悟りの境地を表す言葉として用いられます。
- 現代では、人生や仕事における生き方として、「行雲流水」を目指す人が増えてきています。
例文:
- 彼は、行雲流水のごとく自由な生き方をしている。
- 彼女の書道作品は、行雲流水のような自然な筆致で描かれている。
- 彼は、会議での議論を、行雲流水のようにスムーズに進めた。
「行雲流水」と「自然体」の違い
「行雲流水」と「自然体」は、どちらも自然な様子を表す言葉ですが、以下のような違いがあります。
- 行雲流水: 変化し続ける様子。
- 自然体: 無理のない、ありのままの姿。
例えば、常に変化し続ける人生を送りたい場合は「行雲流水」、ありのままの自分を受け入れたい場合は「自然体」という表現が適切です。
「行雲流水」と「無為自然」の違い
「行雲流水」と「無為自然」は、どちらも自然の成り行きに任せることを表す言葉ですが、以下のような違いがあります。
- 行雲流水: 自然の美しさや力強さを表す。
- 無為自然: 人為的な作為を排すること。
例えば、自然の雄大さに感動した場合は「行雲流水」、道徳や倫理を超えた自然な生き方をしたい場合は「無為自然」という表現が適切です。