「一人(独り)相撲を取る」とは、相手がいないのに、一人で相撲の動きをすること。
読み方: ひとり(ひとり)ずもうをとる
意味:
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相手がいないのに、一人で相撲の動きをすること。
- 実際には相手がいないのに、あたかも相手と戦っているかのように力強く動き回る様子を表します。
- 具体的な意味としては、以下のようなものが挙げられます。
- 実際に土俵の上で一人で相撲の動きをする
- 誰にも相手にされずに、一人で熱中している
- 周囲の状況を無視して、自分の意見を主張している
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相手がいないのに、一人で問題解決に取り組むこと。
- 周囲の協力を得ずに、一人で問題解決に取り組んでいる様子を表します。
- 具体的な意味としては、以下のようなものが挙げられます。
- 誰にも相談せずに、一人で課題に取り組む
- 周囲のアドバイスを聞かずに、自分のやり方で問題を解決しようとする
- 周囲の協力を得られるにもかかわらず、あえて一人で抱え込む
語源:
- 江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎において、実際に土俵の上で一人で相撲の動きをする演目から派生したと言われています。
類義語:
- 空手打ち
- 空振り
- 独り言
- 独り芝居
- 独断専行
対義語:
- 議論
- 協調
- 協力
- 共同作業
- チームワーク
例文:
- 彼は、昇進を争うライバルがいなかったため、一人相撲を取っていた。
- 彼女は、周囲の反対を押し切って、一人で起業することを決意した。
- 政治家は、国民の声を無視して、一人相撲を取っている。
補足:
- 「一人相撲を取る」という言葉は、必ずしも悪い意味で使われるわけではありません。
- 自分の力で問題を解決しようとする積極性や、周囲に流されない強さを表す場合もあります。
- しかし、周囲の協力を得ずに一人で抱え込む場合は、孤立したり、視野が狭くなったりする可能性があります。
その他
- 「一人相撲を取る」という言葉は、「独り相撲を取る」とも表記されます。
- 意味や用法は基本的に同じですが、「独り相撲」の方がより古く、フォーマルな表現と言われています。