「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、日本語の慣用句で、一見関係ないような出来事が、思いがけない影響を与えることがあるという意味を持ちます。
由来
この慣用句の由来は諸説ありますが、江戸時代に桶屋 (okeya) と呼ばれる桶職人がいたことに関係していると考えられています。
- 強風で屋根が飛んでしまうと、桶が必要となる
- 強風で火事になり、家屋が焼失すると、桶が必要となる
このように、一見関係ない「風」が吹くことで、桶屋が必要となるという状況から、「風が吹けば桶屋が儲かる」という慣用句が生まれたと考えられます。
使い方
この慣用句は、主に以下の様な状況で使われます。
- 一見関係ない出来事が、思いがけない影響を与える
- 小さな出来事が、大きな結果を生み出す
- 世の中の出来事は、すべて繋がっている
例
- 雨が降れば、傘屋が儲かる。(Ame ga fureba, kasaya ga moukaru.)
- 地震が起きれば、建築業者が儲かる。(Jishin ga okireba, kenchiku gyōsha ga moukaru.)
- 株価が下がれば、金持ちが儲かる。(Kabuka ga sagareba, kanemochi ga moukaru.)
注意点
この慣用句は、必ずしもポジティブな意味で使われるわけではありません。皮肉や嫌味を込めて使われる場合もあります。使う際には、状況や相手との関係性をよく考えて使うことが大切です。
その他
「風が吹けば桶屋が儲かる」という慣用句は、日本語以外にも様々な言語で類義の表現があります。
- 英語: When the wind blows, the barrel maker profits.
- フランス語: Il n'y a pas de vent favorable pour celui qui ne sait pas naviguer. (There is no favorable wind for the one who does not know how to sail.)
- 中国語: 螳螂捕蟬,黃雀在後。(The mantis stalks the cicada, unaware of the oriole behind it.)
参考URL:
風が吹けば桶屋が儲かる - Wikipedia