「心にもない」と は、日本語の慣用句で、本心ではない。思ってもいないという意味を持ちます。具体的には、以下の2つの意味合いがあります。
- 本心ではないことを言う
- 相手を喜ばせようとしたり、気を遣ったりするために、本心ではないことを言ってしまったり、嘘をついたりする場合に使われます。
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例えば、
- 「その服、すごく似合ってるね。」 (その服、全然似合ってないと実は思っているのに、相手を喜ばせようと褒める。)
- 「君の意見、すごく参考になった。」 (実は全然参考にならなかったけど、相手を傷つけないように言う。)
- 思いがけないこと
- 想像もしていなかったことが起こった場合に使われます。
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例えば、
- 「まさか彼が優勝するなんて、心にもない。」 (彼が優勝するなんて全く思っていなかったので、驚きを表現している。)
- 「突然の解雇なんて、心にもない。」 (突然解雇されるなんて全く予想していなかったので、ショックを受けている。)
「心にもない」の使い方
「心にもない」は、主に以下の様な状況で使われます。
- 本心ではないことを言う
- 思いがけないこと
- 皮肉や嫌味を込めて
例
- 「社長の挨拶、いつも心にもないことばかり言っているよね。」 (社長の挨拶はいつも嘘ばかりで、聞いていてイライラする。)
- 「宝くじに当たるとは、心にもない。」 (まさか宝くじに当たるとは思ってもいなかったので、とても嬉しい。)
- 「彼はいつも心にもないことを言って、人を困らせる。」 (彼はいつも嘘ばかり言って、周囲の人を困らせている。)
注意点
「心にもない」は、皮肉や嫌味を込めて使われる場合もあるため、使う際には注意が必要です。相手を傷つけないように、状況をよく考えて使うことが大切です。
その他
「心にもない」は、日本語以外にも様々な言語で類義の表現があります。
- 英語: insincere
- フランス語: faux
- 中国語: 虚伪 (xūwèi)