「鼻息をうかがう」とは、相手の顔や呼吸を観察して、その人の気分や考えを推測するという意味です。これは、おべっかを使ったり、媚びへつらったりして、相手に何かをしてもらおうとする様子を表しています。
このことわざは、以下の考えに基づいています。
- 人の呼吸や表情は、その人の本当の気持ちを表していることがある。
- 相手の様子をよく観察することで、その人の考えを推測することができる。
- 相手の機嫌を伺ったり、ご機嫌取りをしたりすることで、相手に好意を持ってもらうことができる。
このことわざは、以下の状況で使用されます。
- 上司に気に入られようとして、おべっかを使う人に対して。
- 相手から情報を聞き出そうとして、質問攻めにする人に対して。
- トラブルに巻き込まれないように、相手の機嫌を伺う人に対して。
このことわざの例:
- 「彼はいつも上司の鼻息をうかがってばかりいる。」 (He's always trying to please his boss.)
- 「記者は、犯人の鼻息をうかがうように質問した。」 (The reporter asked the suspect questions in an attempt to figure out his mood.)
- 「子供は、先生の鼻息をうかがって、宿題を早く終わらせようとした。」 (The child tried to finish his homework quickly in order to please his teacher.)
このことわざは、「言わぬは秘め歌」 ([iwawanu wa himeshiuta]) という別のことわざと似ています。どちらも、余計なことを言わない方が良いという教訓を伝えています。