「鼻が高い」とは、得意な様子や、誇らしい気持ちを表す慣用句です。「鼻」は、顔の部位の一つを指すだけでなく、プライドや名誉の象徴としても使われます。「高い」は、優れている、立派であるという意味です。
つまり、「鼻が高い」は、自分の能力や功績などを誇りに思っている様子を表現しています。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 試験で良い点を取って、鼻が高い。
- 昇進して、鼻が高い。
- 子どもが優秀な学校に入学して、親が鼻が高い。
この慣用句は、ポジティブな感情を表す際に用いられますが、自慢げだったり、傲慢だったりするニュアンスを含んでいる場合もあります。
以下のような例があります。
- 彼は、いつも自分の成績のことを自慢して、鼻が高い。
- 彼女は、美貌を鼻にかけ、周囲を見下している。
- その会社は、過去の栄光ににしがみつき、鼻が高い。
「鼻が高い」は、主観的な表現であるため、状況や相手との関係性によって、意味合いが微妙に変化します。
類義語
- 得意になる
- 誇らしい
- 鼻を膨らませる
- 天狗になる
- 舞い上がる
英語表現
- be proud of oneself
- be pleased with oneself
- have one's nose in the air
- walk with one's head held high
- be on cloud nine
「鼻が高い」は、日本語ならではの奥深い表現です。状況に合わせて、適切な言葉を選んで使ってみましょう。
しかしながら、近年では「鼻が高い」という言葉に対して、以下のような批判的な見方もあります。
- 自慢話ばかりするのは、周囲の人から反感を買ってしまう。
- 謙虚さを失わず、常に努力し続けることが大切である。
- 自分の欠点にも目を向け、反省する姿勢も必要である。
これらの批判的な見方を踏まえ、「鼻が高い」ということばをどのように捉えるかは、人それぞれに委ねられています。
大切なのは、このことばに込められた意味を深く理解し、自戒の意味も込めて使うようにすることです。