「満更でもない」は、まったく嫌ではないが、とても良いというわけではないという意味の慣用句です。
- 謙遜(けんそん)の表現として使う
- 褒められたり、感謝されたりしたときに、「それほどでもないですよ」と謙遜する際に使います。
- 本心では喜んでいるにもかかわらず、あえて控えめな態度を取ることで、相手への礼儀正しさを表すことができます。
例文
- 「今日は料理、おいしいね。」「満更でもないですよ。もっと練習します。」
- 「いつも助けてくれてありがとう。」「満更でもないですよ。当たり前のことです。」
- 遠慮(えんりょ)の表現として使う
- 誘われたり、何かを勧められたりしたときに、「申し訳ありませんが、遠慮します」と遠慮する際に使います。
- 本心では興味があっても、あえて断ることで、相手への気遣いを表すことができます。
例文
- 「一緒に映画を見に行かない?」「満更でもないんですが、今日は予定があって。」
- 「このケーキ、どうぞ召し上がってください。」「満更でもないんですが、お気持ちだけいただきます。」
- 本心と違う気持ちを表す
- 本当は喜んでいるのに、「別に嬉しくない」と意地っ張るような場合にも使われます。
- 子供や思春期の若者が、素直な気持ちを表現できずに、あえて逆のことを言ってしまうことがあります。
例文
- プレゼントをもらって喜んでいるのに、「満更でもないけど、ありがとう。」
- デートに誘われて喜んでいるのに、「満更でもないけど、行くよ。」
- 皮肉(ひにく)を込める
- 相手の言葉や態度に皮肉を込めて、「満更でもない」を使うこともあります。
- 本心では真逆のことを思っていることを、あえて逆の言葉で表現することで、相手を皮肉ったり、からかったりすることができます。
例文
- 自慢話ばかりする人に対して、「満更でもないけど、すごいですね。」
- 嫌味を言ってくる人に対して、「満更でもないけど、ありがたいですね。」
その他
- 「満更でもない」は、状況や文脈によって様々な意味合いを持つ表現です。
- 相手の表情や言動をよく観察し、その場に応じた適切な意味で使うことが大切です。
類義語:
- それほどでもない
- 悪いわけではない
- まあまあ
- 可もなく不可もない
- そこそこ
対義語:
- とても良い
- 最高
- 素晴らしい
- ありがたい
- 感謝する