「板に付く」とは、経験を積んで、演技や技術などが自然と身について、スムーズにこなせるようになるさまを表す慣用句

「板に付く」とは、経験を積んで、演技や技術などが自然と身について、スムーズにこなせるようになるさまを表す慣用句です。

語源

「板」は舞台を、「付く」は馴染むことを意味します。もともとは歌舞伎役者の演技が舞台にしっくりと調和し、ぎこちなさがなくなった様子を表していました。

意味

「板に付く」は、以下の2つの意味合いがあります。

  1. 演技や技術が自然と身につく
  • 長年の経験や練習によって、演技や技術が自然と身につく様子を表します。
  • ぎこちなさや違和感なく、スムーズにこなせるようになることを意味します。

例文:

  • 長年舞台に立ち続けてきた彼女は、演技がすっかり板に付いている。
  • 彼は幼い頃からピアノを習っており、演奏が板に付いている。
  • 職人歴30年の彼は、仕事の手つきが板に付いている。
  1. 立場や境遇が似合う
  • 経験を積んで、その立場や境遇にしっくりと馴染み、自然体で振る舞える様子を表します。
  • 周囲から違和感なく受け入れられることを意味します。

例文:

  • 新入社員だった彼も、今ではすっかり会社に板に付いている。
  • 田舎育ち的她は、都会暮らしにもすぐに板に付いた。
  • 彼は持ち前の明るさで、どんな場面でもすぐに板に付いてしまう。

その他

  • 「板に付く」は、主に人に対して使われますが、物事に対しても使うことができます。
  • 例えば、「この商品は、使い方がすぐに板に付く」のように使うことができます。

類義語:

  • 板につく
  • 慣れる
  • 馴染む
  • 様になる
  • 手慣れる

対義語:

  • ぎこちない
  • 不慣れ
  • 浮いている
  • 違和感がある
  • 手が慣れない

参考URL:
板に付く(いたにつく)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

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