「自腹を切る」とは、自分の金銭で何かを支払ったり、損失を被ったりすることを意味する慣用句です。
語源
「自腹」は、自分の腹という意味です。「切る」は、ここではお金を使うという意味で使われています。つまり、「自腹を切る」は、自分の腹からお金を切り取るという意味から派生した表現です。
意味
「自腹を切る」には、主に以下の2つの意味があります。
- 自分の金銭で何かを支払う
- 商品やサービスを購入したり、借金を返済したり、損害賠償金を支払ったりする際に、自分の金銭を使うことを意味します。
- 仕方なくお金を出す場合や、進んでお金を出す場合など、様々な状況で使われます。
例文:
- 財布を忘れたので、友人の分も自腹を切った。
- 会社のミスで損失が出たため、上司が自腹を切った。
- 彼は、借金返済のために自腹を切ることになった。
- 損失を被る
- お金だけでなく、時間や労力などの損失を被ることも意味します。
- 失敗したり、騙されたり、裏切られたりした際に、損失を被ることを意味します。
例文:
- 投資に失敗して、自腹を切ることになった。
- 詐欺に遭って、全財産を自腹で失ってしまった。
- 彼の裏切りによって、プロジェクトは失敗し、自腹を切ることになった。
その他
- 「自腹を切る」は、自分の責任で金銭を支払ったり、損失を被ったりするという意味合いが強い表現です。
- 仕方なくお金を出す場合や、進んでお金を出す場合など、様々な状況で使われますが、いずれの場合も、主体的に行動しているというニュアンスが含まれます。
類義語:
- 支払いをする
- 弁償する
- 損失を被る
- 犠牲にする
- 痛手を受ける
対義語:
- 儲ける
- 利益を得る
- 得をする
- 浮かせる
- 逃げる