「火に油を注ぐ」とは、悪い状況をさらに悪化させてしまうこと意味する慣用句です。
語源
燃えている火に油を注ぐと、火勢がさらに強くなることから、この慣用句が使われるようになりました。
意味
「火に油を注ぐ」は、主に以下の2つの意味合いで使われます。
- 悪い状況をさらに悪化させるような言動をする
- 怒っている人に対して、さらに腹を立てるようなことを言ったり、傷つくようなことを言ったりすること。
- 混乱している状況に対して、さらに混乱を招くような行動を取ること。
例文
- 彼は、彼女の言い訳を聞いて、さらに怒りを募らせた。まさに「火に油を注ぐ」ような言動だった。
- そのスキャンダル発覚によって、会社の経営状況は悪化し、「火に油を注ぐ」結果となった。
- 政治家は、国民の不安をあおるような発言をして、「火に油を注いだ」。
- 問題を解決しようとしているのに、かえって悪化させてしまう
- 誤った対処法によって、問題がさらに深刻化してしまうこと。
- 善意で行った行動が、かえって逆効果になってしまうこと。
例文
- 彼は、問題を解決しようと試みたが、彼の言動は事態を悪化させるばかりで、「火に油を注ぐ」結果となった。
- 親の過干渉は、子供の自立を妨げ、「火に油を注ぐ」だけだ。
- 政府の経済政策は、景気回復を期待されていたが、かえって景気後退を招き、「火に油を注いだ」。
その他
- 「火に油を注ぐ」は、主にネガティブな意味合いで使われます。
- 悪い状況をさらに悪化させてしまうような言動や行動を戒めるために使われる表現です。
類義語
- 逆効果
- 悪化させる
- 招く
- 引き起こす
- 促進する
対義語
- 改善する
- 解決する
- 落ち着かせる
- 鎮める
- 抑制する