「虎の尾を踏む」とは、非常に危険なことをすることのたとえです。
語源
「虎の尾を踏む」は、中国の占い書である『易経』の一節から由来しています。
『易経』の「履卦」という卦には、「虎の尾を踏んでも、かみつかれない」という意味の言葉が出てきます。
これは、「危険なことに挑戦しても、うまくいく」という意味と解釈されています。
しかし、現代では、「虎の尾を踏む」は「非常に危険なことをする」という意味で使われることが多いです。
意味
「虎の尾を踏む」は、以下のような意味で使われます。
- 大きなトラブルを起こす可能性があることをする
- 命を危険にさらすようなことをする
- 無謀な挑戦をする
例文
- 社長の独断で新しい事業に乗り出すのは、虎の尾を踏むようなものだ。
- あの投資は、虎の尾を踏むようなリスクがある。
- 無理に登山の頂上を目指すと、虎の尾を踏むことになるぞ。
使い方
「虎の尾を踏む」は、誰かが危険なことをしようとしていることを警告したり批判したりするときに使う表現です。
- 真面目に心配している場合は、真剣な表情で伝えることが大切です。
- 冗談めかして使うこともできますが、相手が本当に危険な目に遭う可能性がある場合は、軽々しく使ってはいけません。
類義語
- 危険を冒す
- 命懸けで
- 無謀な
- 冒険する
- 賭けに出る
英語訳
- take a risk
- put oneself in danger
- reckless
- venture
- gamble
その他
「虎の尾を踏む」は、ネガティブな意味の慣用句です。
- 誰かを非難したり批判したりするときに使う表現なので、使う場面には注意が必要です。
- 軽々しく使ってはならない表現です。
「虎の尾を踏む」は、日常会話や文章の中で比較的よく使われる表現です。
- 誰かの危険な行動を止めたいときに、覚えておくと役立つでしょう。