「満身創痍」とは、体中傷だらけでボロボロの状態であることを意味する四字熟語です。
語源
「満身創痍」は、中国の古典籍である『史記』の一節から由来しています。
『史記』の「淮南子」という篇には、「身は創痍だらけで、甲冑も血まみれになっていた」という意味の言葉が出てきます。
これが転じて、体中傷だらけでボロボロの状態を指す言葉として使われるようになりました。
意味
「満身創痍」は、以下のような意味で使われます。
- 体中傷だらけである
- ひどく痛めつけられている
- 精神的にひどく傷ついている
- 病気を患って苦しんでいる
例文
- 戦場で敵と戦い、満身創痍になりながらも生き延びた。
- 長年過酷な労働を続け、満身創痍となった。
- 失恋のショックで、彼女は精神的に満身創痍となった。
- 病魔に侵され、満身創痍の彼は入院生活を送っている。
使い方
「満身創痍」は、誰かが体力的にも精神的にもひどく傷ついていることを表現したり、状況の深刻さを強調したりするときに使う表現です。
- 本気で心配している場合は、真剣な表情で伝えることが大切です。
- 冗談めかして使うこともできますが、相手が本当に辛い状況にいる場合は、軽々しく使ってはいけません。
類義語
- 傷だらけ
- ボロボロ
- ぐったり
- 憔悴
- 痛々しい
英語訳
- battered and bruised
- covered in wounds
- severely injured
- physically and mentally exhausted
- tormented
その他
「満身創痍」は、ネガティブな意味の四字熟語です。
- 誰かの苦しみを表現したり、状況の深刻さを強調したりする際に使う表現です。
- 軽々しく使ってはならない表現です。
- 本当に「満身創痍」だと思うものに対してのみ使うようにしましょう。
「満身創痍」は、日常会話や文章の中で比較的よく使われる表現です。
- 誰かの苦しみを理解したり、状況の深刻さを認識したりするために、意味と使い方を理解しておくと役立つでしょう。