「売り言葉に買い言葉」とは、口論や言い争いの際に、相手の挑発的な言葉に対して、同じような調子で言い返すことを意味する慣用句です。
語源
この言葉は、江戸時代の市井の言葉遊びに由来すると言われています。
当時、市井の人々は、客寄せのために、派手な言葉で商品を売り、客とやり取りをしていました。
そのやり取りの中で、売り手と買い手が、互いに負けずに言い返す様子を、「売り言葉に買い言葉」という言葉で表現するようになったのです。
意味
「売り言葉に買い言葉」という言葉には、以下のような意味合いがあります。
- 感情的になって、冷静さを失っている
- 互いに譲らず、意地を張っている
- 口論がヒートアップしている
使い方
「売り言葉に買い言葉」という言葉は、以下のような場面で使われます。
- 口論や言い争いをしている様子を表現するとき
- 感情的になって、冷静さを失っている様子を表現するとき
- 意地を張って譲らない様子を表現するとき
例文
- 子供たちが、些細なことで喧嘩を始め、「売り言葉に買い言葉」で言い争っていた。
- 上司と部下が、仕事のことで意見が対立し、「売り言葉に買い言葉」で言い合いになった。
- 選挙の候補者同士が、互いの政策を批判し、「売り言葉に買い言葉」で言い争っていた。
類義語
- 口論
- 言い争い
- 言い合い
- 喧嘩
- 口喧嘩
対義語
- 議論
- 討論
- 談合
- 交渉
- 妥協
注意点
「売り言葉に買い言葉」という言葉は、ネガティブな意味合いを持つ慣用句です。
感情的になって、冷静さを失っている様子を表す言葉なので、使う場面には注意が必要です。
まとめ
「売り言葉に買い言葉」は、口論や言い争いの様子を表現する慣用句です。
感情的になって、冷静さを失っている様子を表す言葉なので、使う場面には注意が必要です。