「固唾を呑む」は、物事の成り行きが、この先どうなるのだろうかと心配・緊張しながら見守る様子のことを表す慣用句です。
語源
「固唾」という言葉は、「固くして唾液を呑み込む」という意味です。
緊張や不安を感じると、人は唾液を飲み込むようになります。
しかし、同時に口を閉じて息を潜めてしまうため、唾液が固まってしまうのです。
この様子を、「固唾を呑む」という言葉で表現するようになったのです。
意味
「固唾を呑む」という言葉には、以下のような意味合いがあります。
- 物事の成り行きがどうなるか、心配でたまらない
- 緊張して、息を潜めて見守っている
- 集中して、一瞬たりとも目を離せない
使い方
「固唾を呑む」という言葉は、以下のような場面で使われます。
- スポーツの試合などの勝負の行方が決まる場面
- 試験の結果発表の場面
- 大事なプレゼンテーションの場面
- 映画やドラマのクライマックスシーン
例文
- ランナーたちは、最後の力を振り絞ってゴールを目指し、観客たちは固唾を呑んで見守っていた。
- 合格発表の瞬間、受験生たちは固唾を呑んで自分の番号を待っていた。
- 発表者は、プレゼンテーションを始める前に、深呼吸をして固唾を呑んだ。
- 映画のクライマックスシーンで、主人公は絶体絶命のピンチに陥り、観客たちは固唾を呑んで見守っていた。
類義語
- 息を凝らす
- 目を凝らす
- 息を殺す
- 息を詰める
- 固唾を呑んで見守る
対義語
- 余裕を持つ
- 落ち着いている
- 無関心
- 冷静
- 泰然自若
英語表現
「固唾を呑む」という言葉は、英語では "hold one's breath" または "be on the edge of one's seat" と表現されます。
その他
- この慣用句は、江戸時代から使われている言葉です。
- 緊張や不安だけでなく、期待や興奮などの感情も表すことができます。
- ドラマチックな表現として、よく使われる言葉です。
まとめ
「固唾を呑む」という言葉は、物事の成り行きが、この先どうなるのだろうかと心配・緊張しながら見守る様子を表す慣用句です。
緊張や不安だけでなく、期待や興奮などの感情も表すことができる、便利な言葉です。
ぜひ、覚えておいて使ってみてください。