「無用の長物」は、役に立たない余計なもの・かえって邪魔になるもののことを指す慣用句です。「むようのちょうぶつ」と読みます。
由来
この慣用句の由来は、仏教にあると言われています。
仏教では、出家する際に「六物(ろくぶつ)」と呼ばれる持ち物を持参することが許されていました。しかし、その中には「三長物(さんちょうぶつ)」と呼ばれる、修行に必要のないものが含まれていました。
「三長物」とは、刀・銭・妻のことを指します。これらのものは、修行の妨げになると考えられていたため、無用の長物とされました。
意味
「無用の長物」という言葉は、本来の意味に加えて、以下のようなニュアンスでも使われます。
- 時代遅れのもの
- 使い道のないもの
- 邪魔になる存在
- 不要な人材
使い方
「無用の長物」という言葉は、様々な状況で使われます。
- 役に立たないもの
- 例: この古いパソコンは、もう無用の長物だ。
- 時代遅れのもの
- 例: この服装は、もう無用の長物だ。
- 使い道のないもの
- 例: この本は、もう無用の長物だ。
- 邪魔になる存在
- 例: 彼は、会社にとって無用の長物だ。
- 不要な人材
- 例: 彼は、チームにとって無用の長物だ。
類義語
- 役立たず
- 邪魔者
- 不要なもの
- 時代遅れ
- 使い道がない
注意
「無用の長物」という言葉は、相手を傷つける表現になる可能性があります。
使う際には、状況や相手との関係性に注意が必要です。