「味を占める」とは、良い結果が出たことで調子に乗って、さらに同じことを繰り返すようになるという意味の慣用句です。具体的には、以下のような意味合いがあります。
- 成功体験に気を良くして、調子に乗る
- 慢心して、油断する
- 同じことを繰り返して、失敗する
「味を占める」の由来
この慣用句の由来は、江戸時代の料理に由来すると言われています。
江戸時代においては、庶民の食生活は非常に質素なものだったと言われています。そのため、美味しい料理を食べられることは、非常に貴重な経験でした。
もし、美味しい料理を味わうことができたならば、誰でもその味を忘れられず、もう一度味わいたいと思うものです。
これが転じて、「味を占める」という慣用句が使われるようになりました。
「味を占める」の使い方
「味を占める」は、以下のような場面で使われます。
- 良い結果が出て、調子に乗っている人に対して
- 慢心して、油断している人に対して
- 同じことを繰り返して、失敗している人に対して
例文
- 彼は、初戦で勝利したことで味を占め、次の試合で油断して負けてしまった。
- ギャンブルで勝ったことで味を占め、ついには借金まみれになってしまった。
- 彼女は、ダイエットに成功したことで味を占め、ついには食べ過ぎてリバウンドしてしまった。
「味を占める」の類義語
「味を占める」の類義語には、以下のようなものがあります。
- 調子に乗る
- 慢心する
- 油断する
- 同じことを繰り返す
- 懲りない
「味を占める」の英語表現
「味を占める」にぴったりの英語表現はありませんが、以下のような表現で意味を伝えることができます。
- "To get cocky."
- "To become complacent."
- "To rest on one's laurels."
- "To make the same mistake again."
- "To never learn."
まとめ
「味を占める」は、良い結果が出たことで調子に乗って、さらに同じことを繰り返すようになるという意味の慣用句です。
この慣用句を使う際には、調子に乗ることの危険性を忘れずに使うようにしましょう。慢心せず、常に謙虚な気持ちでいることが大切です。