「思う壺」とは、自分の思い通りになるという意味の慣用句です。具体的には、以下のような意味合いがあります。
- 計画通りに事が運ぶ
- 相手に翻弄される
- 思うように操られる
- 思うように利用される
「思う壺」の由来
この慣用句の由来は、江戸時代の博打に由来すると言われています。
江戸時代においては、博打は非常に人気のある娯楽でした。博打には、サイコロを使うものも多くありました。
サイコロを振る際には、壺と呼ばれる入れ物を使って振りました。そして、壺を振ることで、サイコロの目が出たのです。
もし、博打打ちがサイコロの目を出したい目を出せることができれば、それはまさに思う壺だったと言えるでしょう。
これが転じて、「思う壺」という言葉が使われるようになりました。
「思う壺」の使い方
「思う壺」は、以下のような場面で使われます。
- 自分の計画通りに事が運んだ時
- 相手に翻弄された時
- 思うように操られた時
- 思うように利用された時
例文
- 彼は、巧みに相手の心を操り、思う壺にはめてしまった。
- 敵は、私たちの作戦を全て読んでいるようで、思う壺だった。
- 彼は、思う壺にはまって、すっかり騙されてしまった。
「思う壺」の類義語
「思う壺」の類義語には、以下のようなものがあります。
- 思うように
- 思い通り
- 計画通り
- 思惑通り
- 手のひらの上
「思う壺」の英語表現
「思う壺」にぴったりの英語表現は、"at one's mercy"または"at someone's beck and call"です。
これらの表現は、相手に翻弄されたり、思うように操られたりしている状態を非常によく表しています。
その他にも、以下のような表現が使えます。
- "under someone's thumb"
- "in someone's power"
- "at someone's disposal"
- "completely controlled"
- "manipulated"
まとめ
「思う壺」は、自分の思い通りになるという意味の慣用句です。
この慣用句を使う際には、相手を下に見ているようなニュアンスがあることに注意する必要があります。謙虚な気持ちで使うようにしましょう。