「杓子定規」とは、何事にも同じ基準を適用しようとする、融通の利かないやり方や態度を指す四字熟語です。
語源
「杓子定規」の語源は、「曲がっている杓子の柄を定規の代用とする」という故事から由来しています。本来は誤った基準でものをはかろうとすることを意味していましたが、現在は「一定の基準で無理に他を律しようとすること。形式や規則にとらわれて、応用・融通がきかないこと。」という意味で使われています。
意味
「杓子定規」という言葉は、主に以下の2つの意味で使われます。
- 融通がきかない
- 臨機応変に対応できない
例文
- 上司は杓子定規な人で、融通がきかない。
- あの人は杓子定規な考え方で、新しいアイデアを受け入れてくれない。
- 杓子定規な校則で、生徒たちは自由に自己表現できない。
注意
「杓子定規」という言葉は、「融通がきかない」という意味合いが強いので、相手に対して使う際は注意が必要です。目上の人や、親しい人に対して使うのは避けましょう。
類義語
- 融通がきかない
- 石頭
- 頭が固い
- 教条主義
- 官僚主義
対義語
- 融通がきく
- 臨機応変
- フレキシブル
- 独創的
- 革新的
まとめ
「杓子定規」という言葉は、「何事にも同じ基準を適用しようとする、融通の利かないやり方や態度」を指す四字熟語です。使う場面には注意が必要ですが、覚えておくと便利な表現です。