「一言半句」とは、ちょっとした言葉、ほんの少しの言葉という意味で使われる四字熟語です。否定文で使われることが多く、「一言半句も漏らさない」「一言半句も言い訳しない」のように、何かを徹底的に行うことを表します。
語源
「一言半句」という言葉は、南宋時代の儒学者である朱熹(しゅき)の『答陳安卿書(ちんあんけいにこたうるしょ)』に、「一言半句、亦自可 レ見」とあるのが出典とされています。
意味
「一言半句」という言葉は、ほんの少しの言葉という意味で使われますが、単に言葉の量が少ないという意味ではなく、その言葉に重みがあるという意味合いが含まれています。具体的には、以下のような状況で使われます。
- 先生の話を、「一言半句」も漏らさずに聞いた。
- 彼は、自分の過ちについて、「一言半句」も言い訳しなかった。
- この契約書には、「一言半句」も変更の余地がない。
例文
- 社長は、「一言半句」も妥協するつもりはないと言った。
- 私は、彼の秘密を「一言半句」も他人に漏らしたことはない。
- この問題は、「一言半句」も疑いようがない事実だ。
注意
「一言半句」という言葉は、否定文で使われることが多いため、肯定文で使ってしまうと意味が通じない場合があります。
類義語
- 一言一句
- 隻言片語
- 些細な言葉
- ちょっとした言葉
- ほんの少しの言葉
対義語
- 長々と
- 冗長に
- 詳細に
- 詳しく
- 克明に
まとめ
「一言半句」という言葉は、ちょっとした言葉、ほんの少しの言葉という意味で使われる四字熟語です。否定文で使われることが多く、「一言半句も漏らさない」「一言半句も言い訳しない」のように、何かを徹底的に行うことを表します。使う際は、否定文であることに注意しましょう。