「雲と霞と」は、非常に速くかけ去るさまを表す慣用句です。「雲霞と逃げる」「雲霞と姿を晦(くら)ます」のように、一目散に逃げて行方をくらますことを意味します。
語源
「雲と霞と」という言葉は、江戸時代の武士の言葉遣いが由来とされています。当時、戦場で敵から逃げる様子を「雲霞のように消えていく」と表現したことから、「雲と霞と」という言葉が使われるようになりました。
意味
「雲と霞と」という言葉は、ほんの一瞬の間に消えてしまうような速さを表します。具体的には、以下のような状況で使われます。
- 敵兵が、城から「雲と霞と」のように逃げ出した。
- 盗賊は、金品を奪って「雲と霞と」のように姿を消した。
- 子供たちは、母親に怒られて「雲と霞と」のように逃げていった。
例文
- 彼は、警察の追っ手を「雲と霞と」のように巻いた。
- 火事現場から、人々が「雲と霞と」のように避難した。
- 事件の犯人は、目撃者の目の前から「雲と霞と」のように消えてしまった。
注意
「雲と霞と」という言葉は、主に文学作品や時代劇で使われる言葉です。現代の日常会話では、あまり使われません。
類義語
- 一目散に
- すたこら
- すたすた
- すたこらさっさ
- 足早
- 一散
- 一目散
対義語
- ゆっくり
- のろのろ
- ちんたら
- 亀のように
- 牛のように
まとめ
「雲と霞と」という言葉は、非常に速くかけ去るさまを表す慣用句です。「雲霞と逃げる」「雲霞と姿を晦(くら)ます」のように、一目散に逃げて行方をくらますことを意味します。使う際は、主に文学作品や時代劇で使われる言葉であることに注意しましょう。
参考URL:
雲霞(くもかすみ)とは? 意味や使い方 - コトバンク