「世を捨てる」とは、俗世間を離れて、僧侶や隠者として暮らすことという意味があります。
- 俗世間を離れて、僧侶や隠者として暮らすこと
仏教では、煩悩や執着から離れ、悟りを求めるために、俗世間を捨てて僧侶や隠者として修行する生き方を「出家(しゅっけ)」と言います。「世を捨てる」という言葉はこの出家を意味することが多く、主に以下のような文脈で使われます。
- 彼の人生は順風満帆だったが、ある日突然世を捨てて僧侶となった。
- 彼女は、愛する人を亡くした悲しみから、世を捨てて山奥の庵に籠もった。
- 彼らは戦乱を逃れ、世を捨てて平和な田舎で暮らした。
この場合の「世を捨てる」は、必ずしもネガティブな意味ではありません。 むしろ、物質的な欲望や名誉などに縛られず、真の幸福を求める積極的な選択として捉えられることもあります。
- 世の中のことを諦め、無気力に生きる
一方、「世を捨てる」という言葉は、単に俗世間を離れるだけでなく、世の中のことを諦め、無気力に生きるという意味でも使われます。
例えば、
- 仕事や人間関係に疲れ果て、世を捨てて酒に溺れるようになった。
- 将来への希望を失い、世を捨てて生きることにした。
- 戦争で家族を失い、生きる気力を失って世を捨てた。
この場合の「世を捨てる」は、生きる希望を失い、ネガティブな感情に支配されている様子を表します。
例文
例文1: 訪問販売が無理無体だ。
この例文では、「訪問販売」という行為自体が、消費者に不利益を与える可能性があることを示唆しています。
例文2: 上司の意見が無理無体。
この例文では、「上司の意見」が、論理的根拠に基づいていない、または周囲の意見を無視していることを示唆しています。
例文3: ごう慢で無理無体だ。
この例文では、「その人」の性格や態度が、周囲の人々に不快感を与えていることを示唆しています。
まとめ
「世を捨てる」という言葉は、文脈によって様々な意味を持つので、注意して使う必要があります。