「目の敵にする」とは、特定の人を憎み、敵対視するという意味の慣用句です。「恨む」「憎む」「敵視する」などの言葉と似た意味ですが、「目の敵にする」には、強い憎しみや敵意が含まれている点が特徴です。
語源
「目の敵にする」の語源は、「目敵(めかたき)」という言葉です。「目敵」は、自分が憎んでいて、倒したいと思っている人という意味の言葉です。
「目敵」という言葉は、もともと「目の前に立ちはだかる敵」という意味で使われていました。それが転じて、自分が憎んでいて、倒したいと思っている人という意味で使われるようになったと考えられます。
使い方
「目の敵にする」は、特定の人を強く憎み、敵対視している様子を表すときに使われます。以下のような例文があります。
- 例文
- 彼は、いつも私のことを目の敵にしていて、何かと揚げ足を取ろうとする。
- 新しいライバル会社が現れたため、私たちは彼らを目の敵にしていた。
- 彼女は、姉を目の敵にしていて、いつも張り合っていた。
類義語
- 恨む
- 憎む
- 敵視する
- 嫌う
- 煙たい
- 目障り
- 邪魔者
英語表現
- have a grudge against someone
- bear a grudge against someone
- harbor ill will against someone
- regard with hostility
- look upon with animosity
まとめ
「目の敵にする」は、特定の人を強く憎み、敵対視している様子を表す際に使える表現です。強い憎しみや敵意が含まれているので、使う際には注意が必要です。
以下は、「目の敵にする」を使った例文です。
例文1
隣のクラスの優等生を、彼はいつも目の敵にしていた。
例文2
新入社員が入社してくると、先輩社員たちは彼らを目の敵にして、仕事を厳しく指導した。
例文3
姑と嫁は、性格が合わず、いつも口喧嘩ばかりしていた。互いに相手を目の敵にしていた。