「雲を衝く」とは、非常に背丈の高いさまをたとえていう語です。「非常に高い」「非常に大きい」「非常に立派」などの意味合いが含まれます。
語源
「雲を衝く」の語源は、中国の故事に由来します。
昔、あるところに巨人がいました。巨人は非常に背が高く、頭が雲に突き当たってしまうほどでした。
ある日、巨人は高い山に登りました。すると、巨人の頭は雲の上に出てしまいました。巨人は、自分が世界で一番高い場所に立っていることを実感し、「自分の背丈は雲を衝くほど高い」と感じました。
この故事から、「雲を衝く」という言葉が生まれました。
意味
「雲を衝く」は、以下のような状況で使われます。
- 非常に高い建物や山
- 非常に背の高い人や物
- 非常に大きな目標や夢
- 非常に立派な功績や成果
例文
- 新しく建てられたタワーは、雲を衝くような高さだ。
- 彼は、身長2メートルを超える雲を衝くような巨体だった。
- 彼の夢は、雲を衝くような大きなものであった。
- 彼女は、数々の偉業を成し遂げ、雲を衝くような名声を得た。
類義語
- そびえ立つ
- 聳え立つ
- 突如として現れる
- 驚異的な
- 偉大な
英語表現
- tower over
- soar above
- rise above
- be monumental
- be extraordinary
まとめ
「雲を衝く」は、非常に高い、大きい、立派などの意味を表す際に使える便利な慣用句です。目上の人に対して使うこともできます。
以下は、「雲を衝く」を使った例文です。
- 富士山は、日本一高い雲を衝く山だ。
- 彼の志は、雲を衝くような高さであった。
- 彼女は、雲を衝くような美貌と才能の持ち主であった。
- 企業の新しい社屋は、雲を衝くようなデザインで話題になっている。