「一日の長」とは、他人より少し年上であることまたは経験や知識、技能などが他の人より少しすぐれていることを意味する四字熟語です。
語源
「一日の長」の語源は、論語の「先進」にある「吾が一日も爾なんじより長じたるを以て、吾れを以てすることなかれ」という言葉です。孔子が、年上の弟子に対して遠慮なく接するように諭した言葉です。
意味
「一日の長」は、もともとは年齢差を表現する言葉でしたが、転じて、経験や知識、技能などの面でも、少しだけ優れていることを表すようになりました。
使い方
「一日の長」は、謙遜(けんそん)の言葉として使われることが多いです。
- 例文1: まだ未熟ですが、一日の長でお手伝いできれば幸いです。
- 例文2: 長年この仕事に携わっているので、一日の長でお客様のご相談にお答えします。
- 例文3: 彼の方が経験豊富なので、一日の長があると思います。
「一日の長」は、目上の人に対して使う言葉というイメージがありますが、目下の人に対して使うこともできます。
- 例文4: 〇〇さんの方が優秀なので、一日の長があると思います。
- 例文5: 彼の方が若いですが、一日の長があると思います。
類義語
- 先輩
- ベテラン
- 熟練者
- 達人
- 老練
対義語
- 新人
- 若輩者
- 未熟者
- 素人
- 不慣れ
「一日の長」は、日本語ならではの奥深い表現です。状況に合わせて適切な言葉を選んで使いたいですね。