「車軸を流す」は、激しい雨が降る様子を表す慣用句です。
語源
古くは、車の車軸は太く長い棒で作られていました。激しい雨が降ると、その車軸が地面を流れ落ちるように見えることから、「車軸を流す」という表現が生まれたと考えられています。
意味
「車軸を流す」は、単に雨が強いだけでなく、勢いよく降り注ぐ様子を強調しています。地面を叩きつけるような激しい雨音、視界を遮るほどの雨脚など、激しい雨の迫力を感じさせる言葉です。
使い方
「車軸を流す」は、以下のような状況で使われます。
- 非常に激しい雨が降っているとき
- 豪雨や雷雨などの強い雨を表現したいとき
- 雨の勢いを強調したいとき
例文
- 昨日は「車軸を流す」ような大雨で、外出するのも大変だった。
- 台風の接近に伴い、「車軸を流す」ような雨が降り続く見込みだ。
- ゲリラ豪雨で、あっという間に道路が冠水し、「車軸を流す」ような勢いで雨が降った。
類義語
- 大雨
- 豪雨
- 猛雨
- 驟雨
- 沛雨
- 滂沱たる雨
対義語
- 小雨
- 霧雨
- 細雨
- 春雨
- 秋雨
英語表現
- torrential rain
- downpour
- heavy rain
- monsoon rain
- cloudburst
まとめ
「車軸を流す」は、激しい雨が降る様子を力強く表現する慣用句です。雨の勢いを強調したいときなどに、ぜひ使ってみてください。
なお、「車軸を流す」は文語表現であり、現代ではあまり使われていません。日常会話では、「大雨」「豪雨」などの言葉を使う方が一般的です。