「蛇の道は蛇」とは、専門的なことはその道の専門家に聞くのが最も良いという意味の日本語のことわざです。
由来
このことわざの由来は諸説ありますが、一般的には以下の2つが有力とされています。
- 大智度論:仏教の経典である「大智度論」に「智人能知レ智 如三蛇知二蛇足一」という記述があり、これが「蛇の道は蛇」のことわざのルーツになったという説。
- 江戸時代の慣用句:江戸時代の慣用句として「蛇道は蛇」という言葉が存在し、これが明治時代に「蛇の道は蛇」に変化したという説。
意味
「蛇の道は蛇」には、以下の2つの意味があります。
- 専門的なことはその道の専門家に聞くのが最も良い
- 同じ業界に属していれば、同業者のすることは容易に見当がつく
使い方
「蛇の道は蛇」は、以下のような状況で使われます。
- 専門的な知識や技術が必要なことを誰かに尋ねるとき
- 同じ業界で働いている人同士で、仕事の進め方について話し合うとき
- 専門家でない人が、専門的な分野について意見を述べようとしているとき
例
- 法律のことに関しては、弁護士に相談するのが「蛇の道は蛇」だ。
- 彼らは長年同じ業界で働いているので、お互いの仕事のやり方は「蛇の道は蛇」でよくわかっている。
- 医療のことは専門家に聞くのが「蛇の道は蛇」であって、素人があれこれ言うべきではない。
類義語
- 餅は餅屋
- 道は歩いた者ぞ知る
- 専門家に聞け
- 素人にはわからない
- 職人の技
対義語
- 万能
- 何でも屋
- 雑学
- 一般常識
- 素人
まとめ
「蛇の道は蛇」は、専門的なことはその道の専門家に聞くのが最も良いという意味のことわざです。何か専門的なことで困ったことがあれば、ぜひこのことわざを思い出してみてください。