「手を抜く」は、本来必要な作業や手順を省略したり、いいかげんに行ったりすることを意味する慣用句です。
以下のような状況で使われます。
- 仕事や勉強などの義務を怠る
- 手間のかかる作業を簡単にする
- 質を落とすことなく、効率的に作業を進める
「手を抜く」のニュアンスは、文脈によって微妙に変化します。
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ネガティブな意味合い
- 責任を放棄する
- 義務を果たさない
- 質を落とす
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ポジティブな意味合い
- 時間や労力を節約する
- 効率的に作業を進める
- 必要最低限の作業に絞る
例文
- ネガティブな意味合い
- 最近、彼は仕事の手を抜いてばかりいる。
- この料理は明らかに手を抜いている。
- 試験勉強の手を抜いていたので、点数が悪かった。
- ポジティブな意味合い
- 時間がないので、今日は夕食の手を抜けよう。
- 手を抜くことなく、効率的に作業を進めることができた。
- この書類は、必要最低限の項目だけに絞って作成したので、手を抜いているとは言えない。
類義語
- 手抜きをする
- いいかげんにする
- ぞんざいにする
- 怠ける
- サボる
対義語
- 真面目にやる
- 丁寧にやる
- 努力する
- 頑張る
- 献身的に尽くす
その他
「手を抜く」は、「手」と「抜く」という二つの言葉から構成されています。
- 「手」は、作業や行為を表します。
- 「抜く」は、物を取り除くという意味だけでなく、怠るという意味も持ちます。
つまり、「手を抜く」は、本来必要な作業や行為を怠ることを意味するのです。
「手を抜く」は、状況によって良い意味にも悪い意味にもなるので、使う際には注意が必要です。