「腰を抜かす」は、驚きや恐怖、極度の緊張状態が続いた後に見られる症状のこと。
- 驚きや恐怖、極度の緊張状態が続いた後に見られる症状
- 意味: 強い興奮や恐怖、極度の緊張状態が続いた後に、自律神経の交感神経が強くなりすぎることで、感情が高ぶり脈拍が早くなります。そして血管が収縮してしまい、脊柱起立筋への血流が滞ってしまうことで筋肉がうまく使えずに腰が抜けたようになってしまうということ。場合によっては興奮状態が去ったあとで腰が抜けることもあります。
- 例文:
- ホラー映画を見て、あまりの怖さに「腰を抜かした」。
- ジェットコースターの急降下で、思わず「腰を抜かした」。
- 発表会のプレゼンの前に緊張で「腰を抜かしそう」になった。
- 補足: 実際に腰の骨や筋肉が損傷するわけではないので、基本的には安静にしていれば自然に回復します。しかし、めまいを伴ったり、長時間動けなくなったりする場合は、病院を受診することをおすすめします。
- 夢中になる
- 意味: うつつを抜かす。
- 例文:
- 小説を読んでいて、すっかり「腰を抜かしてしまった」。
- ゲームに夢中になって、すっかり「腰を抜かしてしまった」。
- 美しい景色に見とれて、しばらく「腰を抜かしてしまった」。
使い方の注意点
- 文脈をよく考えて、どちらの意味で使われているのか判断する必要があります。
- 誤解を招かないように、状況に合わせて適切な表現を使い分けることが大切です。
その他
- 「腰を抜かす」は、慣用句としても使われます。
- 例えば、「女賢しくて牛売り損なう」は、「あまり賢すぎるために、良い縁談を逃してしまう」という意味になります。
まとめ
「腰を抜かす」は、日本語ならではの奥深い表現です。
状況によって意味が異なるため、正しく理解して使うことが重要です。