「歯に衣着せぬ」は、遠慮や飾りなく、思ったことを率直に言うという意味の四字熟語です。
読み方
- はにきぬきせぬ
語源
- 「歯に衣着せる」という言葉の逆表現です。
- 「衣」は、本来は「着物」という意味ですが、ここでは「飾り」という意味で使われています。
- つまり、「歯に衣着せる」は、「歯に飾りをつける」という意味になり、思ったことを包み隠したり、婉曲に表現したりするという意味になります。
使い方
- 「歯に衣着せぬ」は、良い意味でも悪い意味でも使われます。
- 良い意味としては、率直さや誠実さ、潔さなどを表すことができます。
- 悪い意味としては、無神経さや失礼さ、 tactlessnessなどを表すことができます。
例文
- 良い意味
- 彼はいつも「歯に衣着せぬ」意見を述べ、周囲から信頼されている。
- 彼女は「歯に衣着せぬ」発言で炎上してしまったが、真摯に謝罪して支持を取り戻した。
- この評論家は「歯に衣着せぬ」文章で、政治を風刺している。
- 悪い意味
- 彼は「歯に衣着せぬ」性格で、周囲をよく傷つけてしまう。
- 上司の「歯に衣着せぬ」叱責に、彼はすっかり落ち込んでしまった。
- 彼女の「歯に衣着せぬ」発言は、場違いで不快な思いをした人が多かった。
類義語
- 率直
- 誠実
- 潔い
- ストレート
- 正直
対義語
- 遠慮深い
- 婉曲
- 曖昧
- 控えめ
- 遠回し
その他
- 「歯に衣着せぬ」という言葉は、中国語にも存在します。
- 中国語では、「直言不讳(zhíyán bùhuì)」という言葉で表現されます。
- この言葉も、「歯に衣着せぬ」と同様に、良い意味と悪い意味の両方を持っています。
まとめ
「歯に衣着せぬ」は、状況によって良い意味にも悪い意味にもなる表現です。
使う際には、TPOをわきまえて、適切な表現であるかどうかを判断することが大切です。