「着の身着のまま」は、何も持たずにその格好のままという意味の慣用句です。
読み方
- きのみきのまま
語源
「着の身着のまま」という言葉の語源は、江戸時代の武士の言葉遣いから来ていると言われています。
当時、武士は常に刀を身につけており、いざという時にすぐに戦場へ向かうことができるように、普段着のまま出陣することがありました。
この様子を「着の身着のまま」と表現するようになったのが由来とされています。
意味
「着の身着のまま」という言葉は、何も持たずにその格好のままという意味以外にも、慌てていたり、準備不足だったりすることを表す場合にも使われます。
使い方
- 火事になり、「着の身着のまま」で家を飛び出した。
- 突然の呼び出しで、「着の身着のまま」で会議室へ向かった。
- 彼は試験勉強を全くしていなかったので、「着の身着のまま」試験会場に向かった。
例文
- 地震が発生し、住民たちは「着の身着のまま」避難した。
- 荷物は後で送るので、まずは「着の身着のまま」避難してください。
- 彼はいつも「着の身着のまま」で出かけようとするので、困っている。
類義語
- 一文無し
- 一物無し
- 裸一貫
- 唯の一物も持たない
- 持ち物一切無し
対義語
- 荷物持ち
- 荷かつぎ
- 荷造り
- 準備
- 用意
その他
「着の身着のまま」という言葉は、日本語の慣用句の中でも比較的古い言葉です。
現代ではあまり頻繁に使われることはありませんが、小説や時代劇などで聞くことがあります。
まとめ
「着の身着のまま」は、何も持たずにその格好のままという意味の慣用句です。
慌てていたり、準備不足だったりすることを表す場合にも使われます。