「目もくれない」は、何かを見て見ぬふりをする、全く関心を持たないという意味の慣用句です。
読み方
- めもくれない
語源
このことわざの語源は、江戸時代の浄瑠璃から来ていると言われています。
浄瑠璃では、美しい女性が侍に言い寄っても、侍は全く関心を示さず、目もくれないという表現が使われていました。
このことから、「目もくれない」という言葉が生まれ、何かを見て見ぬふりをする、全く関心を持たないことをたとえるようになりました。
意味
現代では、「目もくれない」という言葉は、様々な場面で使われます。
例えば、
- 困っている人を助けようとしても、周りの人は「目もくれない」。
- いくら努力しても、上司は自分の仕事に「目もくれない」。
- 魅力的な商品が目の前にあっても、お金がないので「目もくれない」。
のように使われます。
使い方
「目もくれない」という言葉は、動詞として使われます。
例えば、
- 彼は、彼女の告白に「目もくれなかった」。
- 子供たちは、おもちゃに「目もくれず」に走り去った。
- 貧しい人々は、お金持ちの暮らしに「目もくれなかった」。
のように使われます。
例文
- 彼氏は、ライバルに彼女を奪われても、「目もくれなかった」。
- 政治家は、国民の苦しみを「目もくれず」に、自分たちの利益ばかりを追求した。
- 彼は、試験勉強に集中するため、周りの誘惑に「目もくれなかった」。
類義語
- 無視する
- 見向きもしない
- 関心を持たない
- 冷たい
- 無情
対義語
- 興味を持つ
- 気にかける
- 助ける
- 優しい
- 思いやりがある
その他
「目もくれない」という言葉は、比較的古い言葉ですが、現在でもよく使われています。
何かを見て見ぬふりをする、全く関心を持たない様子を、簡潔かつ力強く表現できる言葉として、多くの人に好まれています。
まとめ
「目もくれない」は、何かを見て見ぬふりをする、全く関心を持たないという意味の慣用句です。
簡潔かつ力強く、何かを見て見ぬふりをする様子を表現できる言葉として、多くの人に好まれています。